2018年05月29日

行く春を惜しむ・・

―行く春を惜しむ・・
 [一茶]花散りてげっくり長くなる日かな

 春惜しむ水にをさなき浮葉かな    汀女
 花くずの流れ流れて春は行く     青邸

 麦秋
 [一茶]里の女や麦にやつれしうしろ帯

     麦秋の雨のやうなる夜風かな  冬二
   


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2018年05月24日

暑くなりそうですネ・・

―七十二候の一つ「蚕起きて桑を食う」
  今は養蚕の場をみることがありませんが・・
  蚕が桑の葉を食べて育つ頃・・を言います。
  一茶の句にも「゛まゆひとつ仏のひざに作る也」と。

 お題は「いちご゜」
 いちご買う今日はケーキを作るんだ     六輔
 いちご熟す去年のこの頃や病みたりし    子規
 たた゜いちごつぶし食べればそれでよし   汀女
 朝日濃しいちごは籠に摘み満ちて      久女  
  


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2018年05月20日

明日は「小満」。良い季節に・・

―明日は「小満」。陽気が良くなります。
 雑 詠
 錆びた脳メンテはムリと妻が言う
 清濁をためらって飲むノドボトケ
 気楽さと寂しさ一重独り者
 
[一茶]麦つくや大道中の大月夜  


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2018年05月16日

真夏日?になりそうですが・・

―まだ五月のなかばですが「真夏日」になりそうで。・・
 体調の管理が大切ですね。


 今日は「旅の日」記念日です。
 芭蕉が奥の細道へ旅立った旧暦3月27日は新暦では
 今日あたりです。それに因んで今日が「旅の日」と。
 「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人にり」・・と。

 [一茶]月花や四十九年のむだむだ歩き

 雑 詠
 人の振り見ても直さぬガンコ爺
 懐メロを歌うと昭和蘇える
 艶話無い男でも早や傘寿  


Posted by 那賀茶 at 09:10Comments(0)

2018年05月12日

明日は「母の日」

―明日、五月第二日曜日は「母の日」。
  発祥はアメリカ。我が国は昭和24年から。
  母親の苦労を労わり、母の恩に感謝する母の日です。

 バラ一輪妻に捧げる母の日や       静水
 母の日の母はやっぱり台所          〇九
 母の日も農家の母は田ですごす      竹酔

 母の日に寄せて 
 粗大ごみ抱えた妻は古希となる
 重荷にはなりたくないが妻頼り

 [一茶]青天の真昼に一人出かな
  


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2018年05月08日

今日は偉大な俳人の句を・・

―今日は何の日? 「声」の日・記念日です。
  また、語呂合わせで「ゴーヤ」の日。(5・・8)。

 かの著名な日野原重明先生が百歳の時に詠んだ句。
  「庭のバラ はにかむ花の 愛しさよ」

 さて、俳人金子兜太(とうた)先生は2月に98歳で亡くな りました。小林一茶の研究者としても有名な方でした。
 兜太先生を偲ぶ幾つかの句をどうぞ
   兜太さん貫きました反戦歌       カナエ
   戦争の無意味を詠んだ兜太逝く    長茶
   寒月や金子兜太の訃報聞く      兆治
   明快で骨太金子兜太逝く        幸子
   兜太逝きわが友笑顔天で待つ    孝雄  


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2018年05月06日

「立夏」いよいよ夏入り・・

昨日から「立夏」。夏に入りました。
今日あたりも日中はかなり暑くなるとか・・。
 [芭蕉]  あらとうと青葉若葉の日の光
 [素堂]  目に青葉山時鳥初鰹
 [風生]  唐松の芽は花よりもほのぼのと

 [一茶]  五月雨や胸につかえるちちぶ山  


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2018年05月04日

端午の節句/鯉のぼり 二組

お題は「鯉のぼり」 二組

  端午の節句男児いるぞと鯉のぼり  長茶
  鯉のぼり幸せ掴めと親心        ひろ子
  お父さん私が上を泳ぎます       富士夫
  薫風の空に泳げしこいのぼり     ふじ子
 
  一応は安定序列ちち・はは・子    正文
  頼もしく見える真鯉に安堵する    義子
  高く高く泳いで育つ子の祝い      依子
  鯉のぼり元気に泳ぐ五月晴れ     香風
  


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2018年05月04日

端午の節句/鯉のぼり 一組

お題「鯉のぼり」 一組
  
魂の空に流れる鯉のぼり      恵美子
  こいのぼり百匹並ぶ公園で      紘一
  こじんまり団地ベランダ鯉泳ぐ    しげる
  背くらべ柱の傷がなつかしい     純
  風だけでおなか一杯うらやまし   順子
  
  おいでよと五月の空で鯉が舞う   すみえ
  少子化にまばらに泳ぐ鯉のぼり   節子
  春風に飛び跳ね遊ぶ子は宝     千賀子
  こいのぼり珍し風情過疎の里    豊和
  
  


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2018年05月02日

今日は「八十八夜」です

―立春から数えて88日目が八十八夜。
  立夏(五月六日)を控えて春と夏の境目。時には遅霜も。
  八十八夜の別れの霜・とか。
   縁側座り青葉見ながら茶をすする

 [凡憧]  花追ってよしの出日や別れ霜
 [未然]  忘れ霜さっさと掃いて終いけり
 [草城子] 山国の八十八夜の寝息かな
 [かな女] 青新茶土間にこぼしてはかりけり

 [一茶]  ゆさゆさと春が行くぞよ野辺の花
 [芭蕉]  行く春や鳥啼き魚の目は泪
  


Posted by 那賀茶 at 08:47Comments(0)